先日、居酒屋に訪問したときにサイコロチャレンジというものがありました。
これはハイボールを注文する際にサイコロを振り、出目によってサイズが大きくなったり無料になったりするものです。
果たしてこのサイコロチャレンジに参加することはお得になるのか?
実際に計算してみました。
こんな人にオススメ
- サイコロチャレンジは得をするものなのか知りたい。
- 人生、できるだけ損はしたくない。
- ハイボールをお得に飲みたい。
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Contents
サイコロチャレンジとは?
先日、筆者が訪問したのは「ふたご」という焼肉屋さんです。
このお店のサイコロチャレンジの内容は以下のような内容でした。
ルール
参加費は通常のハイボールを注文するのと同じ値段(480円)。
サイコロを2個振り、出目によって以下のように内容が変化する。
出目 | 内容 |
---|---|
「2」と「5」 | 無料になる |
出目の合計が偶数 | 半額になる |
出目の合計が奇数 | 変化なし |
ピンゾロ(「1」と「1」) | 値段が400円になり、サイズダウンする。(ロックグラスになる) |
ピンゾロが出ない限り損しないので、かなりお得っぽいですよね。
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計算方法
期待値の考え方で計算してみたいと思います。
通常の注文をする場合
普通にハイボールを注文する場合は480円で1杯(375ml)になるので、1mlあたりの値段は
\(\displaystyle \frac{480(円)}{375(ml)}=1.28\)
となります。
サイコロチャレンジをする場合の期待値が1.28以下であればお得ということですね。
サイコロチャレンジをする場合
まずはそれぞれの出目がでる確率と1mlあたりの値段は以下のようになります。
出目 | 確率 | 1mlあたりの値段 |
---|---|---|
「2」と「5」 | \(\displaystyle \frac{2}{6}×\frac{1}{6}=\frac{2}{36}\) | \(\displaystyle \frac{0(円)}{375(ml)}=0\) |
出目の合計が偶数 | \(\displaystyle \frac{1}{2}-\frac{1}{36}=\frac{16}{36}\)(※1) | \(\displaystyle \frac{240(円)}{375(ml)}=0.64\) |
出目の合計が奇数 | \(\displaystyle \frac{1}{2}-\frac{2}{36}=\frac{17}{36}\)(※2) | \(\displaystyle \frac{480(円)}{375(ml)}=1.28\) |
ピンゾロ(「1」と「1」) | \(\displaystyle \frac{1}{6}×\frac{1}{6}=\frac{1}{36}\) | \(\displaystyle \frac{400(円)}{240(ml)}=\frac{5}{3}\) |
(※1)偶数がでる確率(\(\displaystyle \frac{1}{2}\))からピンゾロがでる確率(\(\displaystyle \frac{1}{36}\))を引いた。
(※2)奇数がでる確率(\(\displaystyle \frac{1}{2}\))からピンゾロがでる確率(\(\displaystyle \frac{2}{36}\))を引いた。
ロックグラスの容量はおおよそ240mlです。
ここから期待値を計算してみます。
\(\displaystyle 0×\frac{2}{36}+0.64×\frac{16}{36}+1.28×\frac{17}{36}+\frac{5}{3}×\frac{1}{36}=0.935185\)
結論
計算の結果、以下のようになりました。
通常の注文 | サイコロチャレンジ | |
---|---|---|
1mlあたりの値段(期待値) | 1.28円 | 0.935185円 |
10杯飲むのに必要な金額 | 4,800円 | 4,010円 |
4800円で飲める量(期待値) | 10杯 | 13.7杯 |
サイコロチャレンジをした場合、同じ料金で約1.37倍飲めることがわかりました。
かなり良心的なサービスということですね。