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赤字から黒字への成長率は何パーセント?考え方を詳しく解説!

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赤字から黒字やマイナスからプラスへの成長率はどのように計算すればよいのでしょうか。

結論から言うと、赤字から黒字やマイナスからプラスへの成長率は表現することができません。

この記事はこんな人にオススメ!
  • マイナスからプラスへの成長率が、何故計算できないのか知りたい!
  • 代わりの表現方法を知りたい!
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成長率とは?

会社の利益の変動を表現するために使われる成長率。以下の公式から求めることができます。

基準を\(α\)
成長後の値を\(β\)

とすると、成長率\(x\)は

\(\displaystyle x=\frac{β - α}{α}\)

例えば

2019年度の利益:100万円
2020年度の利益:110万円

であった場合2019年度から2020年度の成長率は

\(\displaystyle \frac{110 - 100}{100} = 0.1 =10%\)

となります。

具体例

モデルケースとして以下ような業績を例に考えてみましょう。

 

 

こんな業績がガタガタの会社は嫌ですね。

赤字から黒字への成長率

モデルケースの2018年から2019年への成長率を見てみます。

公式を使って計算すると成長率が-105%になります。

\(\displaystyle \frac{100 - (-2000)}{-2000} = -1.05 = -105%\)

利益が増えているのに、成長率がマイナスの値になるのはおかしいですね。
つまり、赤字から黒字への成長率を表現することはできません。

赤字から赤字への成長率

次はモデルケースの2017年から2018年への成長率を見てみます。

 

 

公式を使って計算すると成長率が100%になります。

\(\displaystyle \frac{-2000 - (-1000)}{-1000} = 1 = 100%\)

利益が減っているのに、成長率がプラスの値になるのはおかしいですね。

つまり、赤字から赤字への成長率は表現することができません。

黒字から赤字への成長率

次はモデルケースの2016年から2017年への成長率を見てみます。

 

公式を使って計算すると成長率が-2100%になります。

\(\displaystyle \frac{-1000 - 50}{50} = -21 = -2100%\)

50万円の-2100%は-1050万円なので意味はあっています。

つまり、黒字から赤字への成長率は表現することができます。

0からの成長率

最後にモデルケースの2015年から2016年への成長率を見てみます。

 

\(\displaystyle \frac{0 - (50)}{0}\)
※\(0\)で割ることはできないので計算不可

計算できないので、0からの成長率も表現することができません。

値をシフトした場合

すべての数字をプラスの値にすれば、成長率を表現できるのでしょうか?

モデルケースの全ての利益に3000万円を足して、プラスの値にしてみました。

 

2019年から2020年の成長率を見てみると、本来10%であった成長率が0.3%になってしまいました

つまり、この計算方法は間違いであることがわかりました。

結論

  • 基準がマイナス(赤字)の場合は成長率を表現することができない。
  • 基準がプラス(黒字)の場合は成長率を表現することができる。
  • 基準が0の場合は成長率の計算ができない。
  • 赤字 ⇒  黒字への表現は割合でなく、増減値で表現しましょう。

補足説明

上場企業の決算書などを確認すると、黒字から黒字以外の成長率は全て「-(ハイフン)」などが記入されています。

一般的に成長率は黒字から黒字の場合のみ使用されるようです。

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