1966年に提示されて以来、未だに未解決のソファ問題。
1m×1mの通路にある直角コーナーを曲がることができるソファの最大サイズは?という単純な問題ですが、なぜかまだ証明されていません。
この記事ではソファ問題の内容と現在の進捗をわかりやすく解説します。
問題自体は非常に簡単なので、自由研究にもオススメです。
- 数学の未解決問題を解いてみたい。
- ソファ問題について詳しく知りたい。
- 数学の自由研究の課題を探している。
Contents
ソファ問題とは?
ソファ問題の内容は以下です。
出展:Dan Romik's home page
出展:Dan Romik's home page
ソファ問題の進捗
現在もいろんな数学者がソファ問題の解決に挑んでいます。
そこで、今現在どの程度解決に近づいているのかをまとめました。
受話器型の登場
1968年にイギリスの数学者ジョン・ハマーズレイが受話器型と呼ばれる形状を発見しました。
出展:Dan Romik's home page
受話器型の改良
1992年にアメリカの数学者ジョセフ・ジャーバーが受話器型の改良版を発見しました。
出展:Dan Romik's home page
改良版の受話器型は18の線(3つの直線と15の曲線)で構成された複雑な形状で、面積\(A\)は約2.220です。
2022年現在、発見されている最大面積はこの形状です。
しかし、これ以上の面積をもった形状が無いことを証明することができていません。
そのため、このソファ問題は未解決なのです。
上限の証明
ソファの最大面積は証明されていませんが、面積の上限は証明されています。
2017年にアメリカの数学者ダン・ロミクが面積の上限が2.37であることを証明しています。
証明内容に興味がある方はこちらから論文をダウンロードすることができます。
ソファ問題の発展
ソファ問題の発展形として以下のような問題があります。
出展:Dan Romik's home page
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